動く図鑑として大ヒットしている講談社の「MOVE」とドラえもんが登場する小学館の「NEO」。この2つの図鑑は、学研の「LIVE」とともに、人気があるメジャーな図鑑です。
そこで今回は、図鑑「MOVE」と「NEO」の違いはどこにあるのか、恐竜版で徹底比較してみました。
どちらの図鑑を購入したらいいのかと迷っている方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
Contents
図鑑MOVEとNEOの特徴を簡単にご紹介
まずは、それぞれの図鑑の特徴を簡単にご紹介していきます。
図鑑「MOVE 」恐竜版の特徴は?
図鑑「MOVE」の恐竜版は、恐竜版だけでも3タイプの図鑑から、用途や年齢にあわせて選ぶことができる。
- 2歳からの幼児を対象とした「はじめてのずかん/うごくきょうりゅう」
- 子供から大人まで楽しめる「MOVE 恐竜」
- 持ち運びに嬉しいポケットサイズの「MOVE ポケット版「MOVEmini」&デジタル図鑑」
NHKラジオの人気番組「子ども科学電話相談」で大人気のダイナソー小林こと小林快次先生が監修している。
恐竜愛好家の中では、憧れの存在の先生で、とにかく恐竜について知らないことがないぐらい。
そんなすごい先生の知識を生かした「恐竜博士のミニ知識」というコラムが図鑑の中に散りばめられていて、読み応えバッチリです。
DVDのナレーションがおもしろい。
DVDはNHKの映像をもとに作られていて、CGでリアルに恐竜が動いている様子を見ることができます。
その中でも、「恐竜サバイバル」というコーナーのナレーションは、まさに目の前で恐竜同士が戦っているのを実況中継しているようで、図鑑に付随しているDVDとは思えないクオリティです。
「きょ~うりゅ~うさばいばる~」という実況が聞こえてくると、子供も大人も夢中で見入ってしまうほど印象的です。
図鑑「NEO」恐竜版の特徴は?
1冊で3歳から高学年まで使える豊富な情報量が掲載されている。
掲載されている恐竜は約400種類以上で、図鑑の中では掲載率がNO.1。
図鑑のイラストがリアルできれい。
図鑑「NEO」のイラストは、写真のようにリアルに描かれていて、恐竜の世界を感覚的に楽しむことができるようになっています。
DVDにドラえもん・のび太が案内役で登場する
案内役として、随所随所にドラえもんとのび太が登場するので、聞きなじみのある声の解説は、とても分かりやすい!
また、「ドラえもんクイズ」として、DVDの途中で自然な流れで復習させてくれたりと工夫が凝らされています。
DVDの映像が超リアル!
DVDはイギリスのBBCの映像を使っており、恐竜が動くことで起きる砂ほこりや、肉を噛みちぎる時に揺れる身体など、細かい部分までリアルに描かれています。
図鑑「MOVE 」と図鑑「NEO」恐竜版の違いはどこ?
図鑑「MOVE」と「NEO」恐竜版の違いをまとめてみました。
図鑑の違いはどこ?
サイズが違う
図鑑「MOVE」は「NEO」に比べると、横のサイズは同じですが、縦のサイズが若干小さく作られています。図鑑はもともと大きく重いので、少しサイズが小さいだけでも、小さな子供の手からすると、ページをめくりやすくなりますね。
イラストのタッチが違う
「MOVE」は、分かりやすいイラスト。
「NEO」は、恐竜の羽毛やうろこなどの細部までしっかりリアルに描かれている写真風のイラスト。
イラストのタッチは、個人の好みもあると思いますが、初めて恐竜に触れるのなら「MOVE」が分かりやすく、恐竜のしくみをもっと詳しく知りたいという探究心が芽生えたなら「NEO」の方がリアルにとらえられると思います。
2019年の「MOVE」恐竜新訂版は、はイラストがリアルになったり…してるみたいですよ!
恐竜を紹介する順番が違う
「MOVE」は、鳥盤類(ちょうばんるい)といわれる植物食性の恐竜を、最初に紹介しています。
※鳥盤類(ちょうばんるい)の代表的な恐竜は、ステゴサウルスやトリケラトプス、アンキロサウルス、パキケファロサウルスなど。

MOVEのもくじ
「NEO」は、竜盤類(りゅうばんるい)といわれる大部分が肉食性の恐竜を、最初に紹介しています。
※竜盤類(りゅうばんるい)の代表的な恐竜は、ティラノサウルスやスピノサウルス、アロサウルス、コエロフィシスなど。

NEOのもくじ
初めて恐竜に興味を持つきっかけは、ティラノサウルスが多いのかなと思います。ティラノサウルスなどの肉食恐竜を真っ先に見たいという場合は、「NEO」がおすすめです。
恐竜解説の表示が違う
「MOVE」は、小さな子供でも一目で分かるように、肉食を骨つきお肉/草食を葉っぱのイラストで表示しています。

MOVE肉食をイラスト表示

MOVE草食のイラスト表示
「NEO」は、肉食/草食と文字で表しているので、字が読めないと判断できないですね。

NEOの表示
DVDとの連動の違い
「MOVE」は、「読んで見て好きになる」というキャッチフレーズのように、DVDに登場する恐竜にDVDマークがついています。

MOVEのDVDマーク
DVDを見ながら、図鑑も一緒に楽しめる工夫がなされていて、まさに読んで見て好きになるですね。
「NEO」には、DVDに登場する恐竜の表示は特にありません。
DVDの違いはどこ?
収録時間が違う
「MOVE」恐竜は収録時間が約43分。最新号の新訂版は約61分です。
「NEO」は、約70分とかなり長い作りとなっています。
内容構成が違う
「MOVE」は、チャプターに分かれていないので、最初から見ていくという形ですが、「NEO」は、チャプターごとの4部構成となっており、好きなチャプターから見ることができます。

NEOのDVDキャプチャー
ひと通りDVDを見て、最後に「NEO恐竜検定」のチャプターでおさらいという遊び方もできます。
クイズ番組に参加しているように、どんどん問題が出てきますので、できた時の達成感はすごいです。子供も「やった!できた!」と大喜びするので、楽しいですね。
映像のクオリティが違う
「MOVE」は、NHKの映像を使っていて、「NEO」はBBCやBBC EARTHの映像を使っています。
「MOVE」は、CGアニメーションを駆使して、実際に恐竜が動き回る様子をリアルに再現していますが、一部映像が古いのか、「あ、CGっぽいな」と感じてしまう場面もあります。
また、NHKの番組で見たことのある映像も収録されているので、「MOVE」でしか見られない特別感が少し薄い気がしました。
ただし、2019年の「MOVE」恐竜新訂版は、収録時間も長くなり、新しい映像も盛り込まれているみたいですよ!
「NEO」は、イギリスのBBCやBBC EARTHの映像を使っているため、映像がとにかくリアルです。肉を引き裂く様子や口から血をたらしていたり、小さな子供には少し刺激が強い部分もあります。
ドラえもんやのび太の登場で緩和される部分もありますが、大人でもエグイなと思う瞬間があるので、注意が必要です。
実際に図鑑MOVEとNEO恐竜版を使ってみた感想
子供が恐竜にはまりまくり、3歳頃から図鑑を買い始めました。
一番初めに図鑑を買ったのは、「MOVE」恐竜版。
「MOVE」を買ったきっかけは、お友達の家に行くと、どのお家もシリーズは違えど、「MOVE」の図鑑がありました。試し読みをさせてもらって、とても分かりやすくファースト図鑑にはいいなという印象でした。
図鑑を手にした子供は、最初の数ヶ月はずっと図鑑をめくり、DVDを繰り返し繰り返し何度も見ていて、一緒に見ている大人も恐竜の名前をほぼ暗記できるぐらいでした。
そして、ドラえもんをはっきり認識できる5歳ぐらいの時に、ドラえもんの恐竜図鑑が欲しいということで、「NEO」を買いました。
初めはドラえもん見たさという感じもありましたが、リアルな映像と恐竜検定の部分にどんどんはまっていました。
そして小学生の今、実際に子供が図鑑を使っている様子を見てみると、「MOVE」も「NEO」もその日の気分で読んでいます。
子供に「どっちの図鑑が好き?」と野暮な質問をしてみたら、「小さい時はMOVEが好き、今はリアルなNEOが好き。」との事でした。
実際に両方の図鑑を使ってみて思うのは、子供の成長具合によって図鑑の好みが変わるのかなと思いました。結局、恐竜好きな子供は、1つの図鑑では飽き足らず、いろいろな図鑑や本で探究心を高めているような・・・気がしました。
まとめ
図鑑MOVEとNEOの違いを恐竜版で徹底比較してみました。
比較してみると違いはありますが、それぞれの良い点があるので、どちらがいいとは言い切れません。
ある程度好みの問題にもなるので、本屋さんで子供にチラッと見せてみて、直感で決めてもらうのもいいかもしれませんね。
どちらの図鑑を買おうか迷った場合は、ぜひ参考にしてみて下さいね。